コラム

Cave de ワイン県風 秋の愉しみ方

Cave de ワイン県風 秋の愉しみ方

季節の料理とお酒の相性探索
当店では秋の深まりを感じさせるメニューに切り替わっております。
今回は秋になり新たに登場したメニューと相性の良いお酒を紹介いたします。

柿のカルダモンマリネ

生ハム添え

 

山梨マルスワイナリー

保坂甲州 N.F

 

柿のカルダモンマリネは山梨県産の柿をレモンのしぼり汁で作ったヴィネグレットドレッシングに細かく挽いたカルダモンを加え和えたシンプルながら大変フレッシュかつ香り高く仕上げた一品です。コースメニューの一品でアラカルトメニューにはリスト上ございませんが、こちらの記事を読まれ興味を持たれた方はお食事の際スタッフにお尋ねください(状況次第ではありますが)前菜盛り合わせやアラカルトの一品として提供いたします。

こちらの料理には果皮ごと醸したオレンジタイプの甲州を、中でもマルスワイナリーの穂坂甲州N.Fをおすすめいたします、フレッシュな柑橘などの果実香に樽熟成に由来のヴァニラ香を含んだ複雑な香り、やや丸みのある酸が豊かで果皮由来のタンニンもより引き締まっていて凝縮感もあり、良い意味での中庸をであり前菜から鶏や豚などの肉料理まで幅広く料理に寄添ってくれそうな懐の深いワインです。秋らしい一品と一緒にぜひお試しください。

 

 

Cave de ワイン県風 初秋の愉しみ方

ブドウが美味しい季節になりました。
当店でも秋の気配を感じさせるメニューに切り替わってまいります。
今回は9月に新たに登場したメニューと相性の良いお酒を紹介いたします。


富士桜ポークのフロマージュ・ド・テート ピストソース添え

&  カンティーナヒロ トレッビアーノ2023

フロマージュ・ド・テートは富士桜ポークのタンやカシラ肉などを柔らかく煮込み固めたテリーヌです、ヨーロッパの農家の知恵の結晶のようなこの料理は滋味深い味わいと様々な肉の部位が使われることによる食感の楽しさが魅力です。ピストソースはバジルなどのフレッシュハーブとナッツやチーズ、オリーブオイルなどをペースト状にした冷たいソースです。

こちらの料理にはイタリアやフランスにおける伝統的かつ代表的なテーブルワインの品種のトレッビアーノ(ユニブラン)をおすすめいたします。


ワインビーフのスジ肉とジャガイモのクロケット  キノコクリームソース

&  白百合醸造  シャルドネ 2023

ワインビーフのスジ肉のクロケットは選び抜いた素材を余さず手をかけて美味しく料理として提供するという近代フランス料理の成り立ちを体現したような一品です、揚げたての香ばしいクロケットにキノコクリームソースを添えて秋らしく仕上げました。

こちらには。樽熟成による香り豊かでふくよかなシャルドネをおすすめいたします。


今月、当レストランではトレッビアーノもシャルドネもそれぞれ適温に調整してグラスにて提供いたしております。やや冷やすことにより表出する香りと味わいを少しだけ抑えるとコンパクトにまとまります。ワインの味わいが引き締まり、このコラムで組合せをおすすめした料理とお互いをより引き立てあいます。
どちらのワインも次第に温度が上がってくると華やかに香りが開いてきてヴォリューム感が出てきてワイン単体でも楽しめる奥深さがあります、グラス内の温度による味わいの変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?


その他の新メニューとおすすめのグラスワイン

①甲州地鶏とカボチャとコンソメのフラン  & 笹一酒造 シャルドネ 2022

②富士の介サーモンのリエット  & 8Vinyard 黒駒 甲州 2021

③八ヶ岳鴨胸肉のスモーク    &     シャトージュン マルスラン 2019

山梨県のぶどう~デラウェア~

フルーツ大国山梨県には、デラウェア 巨峰 ふじみのり シャインマスカット レッドシャイン ブラックビート クイーンニーナなど沢山の種類のぶどうがあります。

その中で最も一般的な「デラウェア」は小粒で甘く生食用として有名です。実は、日本各地で造られているワイン用のブドウ品種でもあるということをご存知ですか?


デラウェアから造られるワインは赤ワイン? それとも白ワイン? 

生で食べるデラウェアは甘いから、ワインも甘口タイプ?  

 

ブドウの皮は赤紫色をしていますが、デラウェアからは赤ワインではなく、白ワインが造られます。小粒で甘みが強いブドウなので、ワインも甘口タイプしかないのかな?と思うかも知れませんが、デラウェアのワインは、極甘口のアイスワインから甘口タイプ、そしてキリッとした辛口タイプまで味わいは様々です。

 

当店のショップでは瑞々しいデラウェアの新酒の白ワインきりりと冷やして美味しいスパークリングワイン、また巨峰を使ったワインなど各種取り揃えております。

軽やかで爽やかな酸味が特徴のデラウェアや巨峰のワイン。当レストランのフルーツをあしらった冷製前菜やデザートに合わせて是非お召し上がり下さい。

秋のお勧めです。

季節限定 夏のほうとう 「おざら」

山梨県の郷土料理「ほうとう」の麺にとある工夫をすると おざらという料理になりますがさて、どんな工夫? 

 ザ・ご当地検定問題より

ほうとうは農林水産省により「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれている名物料理打粉付きの幅広の麺と野菜を味噌ベースの汁で煮込んだものです。とろみが出るので温まります。

 おざらはほうとうの冷やしバージョンと呼ばれていますが、ほうとうの麺を使っているものの、 おざらならではの特徴があります。ほうとうとは違って茹でてから水で締めるのでツルツルとのど越し良く歯ごたえがあります。お皿やざるなどに盛り付けてつけ汁で頂きます

山梨県と言えばほうとうをイメージする人も多いですが、比較的どこでも見られるほうとうと違って、おざらはなかなか食べることが出来ないレアな郷土料理です。(県内でも夏季限定で提供)

当店の今年のおざらは夏野菜を使ったいろどり鮮やかな一皿です。

(答えは「冷やす」でした)

山梨県は盆地で冬は極寒 夏は猛暑なのでおざらは体を労わる季節のご馳走でした。

Cave de ワイン県風 おざらの愉しみ方

Cave de ワイン県風 おざらの愉しみ方

おざらとお酒の相性探索
今回は山梨を代表する夏の料理、夏の「ほうとう」=おざらと相性の良いお酒をを紹介いたします。

 

当店特製の季節限定メニュー「cave de ワイン県 おざら」と合わせる

夏のほうとう「おざら」を富士の介サーモン、イワナの卵、夏野菜、コンソメで冷製パスタ風に仕立てた一品です。

 

シャンモリワイン 柑橘香 勝沼甲州 2023

その名の通りの和柑橘の爽やかな香りと溌剌とした酸味が料理のやさしい塩味、旨味と調和します。

 

シャトー酒折ワイナリー 甲州ドライ 2023

キリッとしたドライな味わいが料理に包み込まれている フルーツトマトなどの夏野菜の甘みを引き立てます。

 

カンティーナヒロ LEGARE Rose 2023

マスカットベーリーAを主体に8種のブドウ品種をブレンドしたロゼワインです。たくさんの食材を使って仕上げたおざらと8種のブドウのバラエティーを味わう楽しい組合せです。

 

冷やしたほうとうと温かいしょうゆとみそベースのつゆで食べる伝統的なおざらと合わせる

 

ビール

特にのどごしのよいピルスナータイプは食べ終わりまで口中を爽やかに保つことができて、おざらをよりサッパリと楽しめます

 

日本酒

キリッと冷やした生酒はまろやかにおざらの後味まで包み込んで、ゆったりとした気分で食事ができそうです

 

スパークリングワイン

活発な泡立ちが口中をリフレッシュしてくれます。シンプルでドライ過ぎないものが素朴な味わいに寄り添います

「温泉うなぎ」とは?

「国産山梨温泉うなぎ」とは?

*山梨の豊かな温泉(水温28度~32度)を泳いで育ったうなぎです。地下湧水の豊富なミネラルを含んでおり泥臭さコケ臭さがありません。

養殖池に自然の川のような流れを作り しっかり運動させる事で身がしまり脂の乗ったうなぎになりました。舌の上でとろけるこの温泉うなぎを当店では「四川風麻婆煮込み」としてご提供しています。(6月からの新メニュー)

地元で愛されるメニューは?

<温泉ワインうなぎの蒲焼>

うなぎと相性の良い 勝沼産マスカットべーリーA

(赤ワイン)をタレの隠し味に入れて二度焼きすると皮まで柔らかく濃厚な味わいになります。
(食べるJAPAN美味アワード2021グランプリ受賞)

 

<温泉ワインうなぎのおにぎり>

吉田うどんのサイドメニューとしてセットで食べられています。

おにぎりの塩味と海苔の風味

そして甘辛の柔らかいワインうなぎは絶妙です。

山梨と温泉うなぎ

山梨の食文化として古くから親しまれ幕末の1853年頃から

「山梨の名産」と言われてきました。現代でも人口当たりのうなぎ料理店の数は全国第2とうなぎ大好き県です。

Cave de ワイン県風 桃の愉しみ方 2024

Cave de ワイン県風 桃の愉しみ方

桃とお酒の相性探索 
桃の季節になりました、今回は山梨を代表する果物である桃と相性の良いお酒や料理をを紹介いたします。

新鮮な桃と

多彩なグラスワインで

オリジナルDIY桃カクテル

当店の桃の販売期間中、レストランで食事をお召し上がりの際、ご希望によりフレッシュな桃のスライスをリーズナブルな価格にて提供いたします。約30種のグラスワインと産地直送の旬の桃の相性を試してお気に入りの組合せを発見してみてはいかがでしょうか。

ワインと桃の組合せは桃を召し上がるタイミングにより、

� アミューズとして やや甘口の白ワイン

� 軽めの冷前菜として 軽快なロゼや赤ワイン

� 食後にデザートとして デザートワイン

と合わせるのがおすすめです。

Cave de ワイン県風 温泉うなぎの愉しみ方

Cave de ワイン県風 温泉うなぎの愉しみ方

今回は山梨県産食材の一つである温泉うなぎを使った当店の料理と相性の良いワインを紹介いたします

温泉ウナギの四川風麻辣煮込み & カンティーナヒロ ヤマソーヴィニヨン Partenza

 

「温泉ウナギの四川風麻辣煮込み」

炭火焼きした温泉ウナギを秘伝の中華ベースと山梨県産の川魚のアラで引いただしと合わせて煮込み下準備。ご注文をいただいてからトマトソースや旬の野菜とともに更に煮込み、五香粉、花椒などのスパイスを加え仕上げる旨味とスパイシーさを凝縮させた一品です。

初夏から夏にかけてお勧めしたい温前菜です。

 

「カンティーナヒロ ヤマソーヴィニヨン Partenza

木樽にて18ヶ月間熟成されており、その木樽熟成によるロースト香と品種由来のまろやかで豊かな酸味とスパイシーさがこちらのワインの特徴のの一つです。

 

料理とワインのまろやかな酸味のやさしい口当たりと後からくるロースティな香ばしさとスパイシーさといった味わいの共通した風味による同調性を楽しむことができる組合せです。

 

 

その他のおすすめペアリングワイン

 

甘草を思わせるスパイス、黒い果実と木樽の上品な香り

蒼龍葡萄酒

日川渓谷メルロ&プティヴェルド

 

旨味やコクが織りなす複雑性!

キスヴィンワイナリー

Kisvin シラーロゼ

 

いずれもスパイシーな香り、優しく豊かな酸が主体のテクスチャーといった共通の特徴を持っています。

極上の桃を召し上がれ

極上を召し上がれ*

*産地直送のお手配も承ります。詳しくは店頭でお尋ねください。

 

山梨県の桃の品種

日川白鳳、白桃、ちよひめ、あかつきなど沢山の品種があり、当店では1週間に1品目を目安に8月下旬まで様々な品種を販売します。

舌でとろける柔らかい桃 完熟なのに硬い桃

桃のタイプは2種類あります。柔らかいタイプの桃は皮を薄くむいて下さい。皮と実の間が最も甘いです。硬いタイプの桃は表面を優しく水洗いして毛を取り除き、櫛形に切って皮ごとどうぞ。完熟の甘さとパリパリの食感が楽しめます。

より美味しく召し上がって頂くには

2日ほど常温で追熟させてから、召し上がる30分前に冷蔵庫か氷水で冷やして下さい。新聞紙で包むと乾燥や傷みを防げます。桃は冷やしすぎると糖度が激減するので要注意。皮がむきにくい場合の裏ワザは ぬるま湯に少しつけておくこと。手で楽にむけます。

 

100% 山梨県産 プティ・ヴェルド

「プティ・ヴェルド」はフランス南西部ボルドー地方で多く栽培されているブドウ品種です。一般的には、色素とボディを与える補助品種としてブレンドされます。ボルドーでは5%ほどの割合で使用されることが多いです。

一方、山梨県ではプティ・ヴェルド100%のワインを造っています。高温や雨などの気象条件に対して強く、ゆっくりと成長するプティ・ヴェルドは温暖な山梨県と相性が良いのです。特に山梨県の南側では存在感のある個性豊かなプティ・ヴェルドが出来上がります。世界的にも評価されて、注目を集めています。

ルバイヤート プティ・ヴェルド  2012丸藤葡萄酒工業)……  2016年には伊勢志摩サミットのワーキング・ディナーで提供されました。

SUNTORY FROM FARM 登美の丘 プティ・ヴェルド 2020…… 世界最大級のワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2023」では銀賞を受賞しました。

Cave de ワイン県やまなしでは、ほかにもフジクレールワイナリー、シャトージュンを取り扱っています。ぜひ、味わってみてください。