コラム

甲斐ノワール

Cave de ワイン県やまなし風 ワインの愉しみ方 ~甲斐ノワール~

山梨県のオリジナル品種『甲斐ノワール』は赤身肉のお料理と好相性です。

今回は『とっても山梨らしいペアリング』を紹介します。

<サッポロ 甲斐ノワール 特別仕込み> 

*ワイン写真

 濃く深みのある色調で、黒系ベリーの香りの中に山椒や黒コショウを思わせるスパイスの香り、樽熟成によるロースト香が調和します。味わいには豊かな酸味と程よい渋み、果実感がバランス良く全体的に凝縮感があり力強い印象。余韻にもスパイシーさが続きます。

18℃前後でやや大ぶりのグラスでお楽しみください。時間と共に香りの広がりが感じられます。

ペアリング

*商品写真:吉田うどん、料理

スパイシーな風味が特徴の甲斐ノワールに合わせたいのは、しっかりとした旨味のあるジビエ肉。その中でも山梨県でよく食べられる鹿肉との相性は抜群です。

ミンチ状の鹿肉をミートソース仕立てにして、茹でた吉田うどんと合わせると『やまなし風ボロネーズ』の出来上がり。ワインが持つ黒コショウのような香りと豊かな酸味が、鹿肉の風味と調和してお肉の旨味をグッと引き立ててくれます。お好みで「すりだね」等の辛味を加えても美味しいですよ。

また、照り焼きや蒲焼などの甘辛い味付けのお料理、黒コショウや山椒を添えたくなるようなお料理にとても良く合います。是非お試しください!

山梨が生んだワイン用ブドウ品種【甲斐のノワール】

~甲斐ノワールの歴史~

甲斐ノワールとは黒ブドウ品種で、赤ワインの原料となるブドウです。

1990年に山梨県果樹試験場で「ブッラク・クイーン」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」の交配により生まれました。

“甲斐”とは山梨の旧国名であり、“ノワール“(Noir)はフランス語で黒色を表す言葉です。

甲斐ノワールは「山梨県で生まれた黒いブドウ」を意味し、日本の代表的な赤ワイン品種になるようにとの願いが込められています。

生産量は多くはありませんが、山梨県だけでなく島根や鳥取、長野でも栽培されています。

~甲斐ノワールの特徴~

カベルネ・ソーヴィニヨンの良質なタンニンと酸を備えながらも

ブラック・クイーンの高い耐病性を持ち合わせいます。

ベリー系の果実の香りにカベルネ・ソーヴィニヨン由来のスパイスの香りが特徴的で

山梨県産の黒ブドウの中では、力強く凝縮感のある味わいといえるでしょう。

果実感豊かでやや軽めの味わいのものから、しっかり樽熟成された深みのある味わいのものまで

幅広いワインを生産できる品種です。

~おすすめペアリング~

根菜と鶏肉のバルサミコ煮込み

牛肉のソテー ふき味噌を添えて